英語で話す時、こんな風になってしまうことはありませんか?
- いつも同じような言い回しばかりになってしまう
- 教本に乗っていたセンテンスをそのまま使ってしまう
- 「なんか言いたいこととちょっと違うんだけどな」と思いながら話している
思ってることを英語にするって、すごく難しいですよね。
こんな悩みを抱えている方々におすすめしたいトレーニングについて、今回はお話ししたいと思います。
言葉は自分を表現するもの、教科書通りじゃつまらない
上にあげたような悩みを持っている方は、自分の英語表現にもどかしさを感じていると思います。
母国語で(つまり日本語で)話す時には、感情や相手との関係性、自分の個性や美意識、TPOなどから総合的に判断して言葉を選択しているはずです。
言葉は額面上だけでなく、そうした諸々のニュアンスを含んでいるものです。
でも英語となるとなかなかそれができません。
なぜでしょう?
- 持っている語彙が限られているから
- 表現のバリエーションが少ないから
- 教本や授業で習った英文にしか触れてこなかったから
と言ったところでしょうか。
言葉を発するということは、自分を表現することでもあります。
教科書通りの型にはまった文章でも用は足りるかもしれませんが、それでは少し寂しい気もしませんか?
ではどのようにしたら、自然な表現や語彙力を身に付けることができるでしょうか。
英語での表現力を身につけるための勉強法とは?
私が自分の経験に基づいておすすめしたいトレーニング方法、それは小説を読むことです。
もちろんですが、英語でです。
「そんなのハードル高すぎ」と思われるかもしれませんが、ここでポイントです。
読む小説は、過去に日本語で読んだことのある小説に限ります。
読んだことのある日本の小説の英訳訳でもいいですし、日本語訳された小説の英文オリジナルでももちろんいいのです。
なぜ英語で小説を読むのがいいのか、その理由は大きく分けて2つあります。
理由1.自然かつユニーク(独特)な表現が身につく
小説なので、教科書に比べて自然で実用的な表現が多くあります。
さらに文章にひねりがあったり、作者のオリジナリティがあったり、ぐっと胸に残る表現方法があったりします。
読んでいるうちに繰り返し出てくるフレーズは自然と身についていきます。
ポイントは自分の好きな文体や世界観の小説を選ぶことです。
その小説から学んだ表現を自分のものにしていくわけですから、その素材は重要です。
訳者はオリジナルの文体や世界観を重要視して翻訳するので、別の言語になっても作品の持つ雰囲気は維持されていることが多いです。
ちなみに私は村上春樹の英語訳や、カフカ、カミュなどの英語訳をよく読みました。
仕事を通してのみ英語を身につけた人に比べて表現の幅が広い、と人に言っていただけることがありますが、それは小説から得た部分が大きいと思っています。
理由2.楽しく続けられる
自分の好きな小説を選んで読めばいいので、楽しく続けられます。
通勤電車の中とか、夕食後や寝る前などに時間を決めて読むとか、日常に習慣的に組み込んでしまうと楽ですね。
これが初めて読む物語だったりすると、いきなり英語では内容が理解できず、面白くなくて頓挫してしまう可能性が高いと思います。
一方、一度日本語で読んだものであれば、だいたいの話の流れが分かっているので、英文を理解するための適度なヒントがすでに頭の中にあるわけです。
このやり方なら、英文に対していちいちその和訳が用意されているわけではないので、適度に思考力と想像力が刺激され、英語の学習にちょうどいいのです。
低予算で効果を上げられるのも大きな利点ですね。
本当に本を読むだけで英語力が身につくの?
はっきり言ってしまうと、そもそも本を読むのが大の苦手、という人にはあまり向かないトレーニングです。
嫌々続けるのは結構つらいものがあります。
ただおそらく多くの人が、特別読書が大好きだというわけでなくても、1人や2人は好きな作家がいるのではないかと思います。
日本語版と英語版の2つが世に存在しているものには限られますが、良い本が見つかって、楽しんで読み進めることされできれば、効果は大きいと思います。
個人的な経験でいえば、1日15分~30分程度、3か月くらい続ければその効果が実感できると思います。
1点、重要なコツがあります。
それは、小説を読んでいて分からないところがあっても、辞書などで意味を調べようとはしないことです。
理由は2つあって、
- 読書の流れが分断されると集中力が途切れてしまうから
- 分からない部分は前後の意味や想像力で補うのもトレーニングの一環だから
です。
同じ分からない単語が何度も何度も出てきて、気になって仕方がない時だけ後で調べるようにするといいと思います。
我慢して「知りたい」という欲求が高まってから調べると、その単語は記憶に濃く刻まれて忘れにくくなります。
好きな小説を英語で読んで表現力を鍛えよう
英語での表現力を身につけるトレーニングを紹介しました。
いかがでしたか?
海外では日本よりもさらに個性というものがリスペクトされる印象はやはりあります。
言葉の表現にもユニークさ(独自性)があると、「おっ」と思ってもらえます。
仕事でも、プライベートでも、会話の中で「おっ」と思わせることができるかどうかって、なかなか大きな違いではないでしょうか?
本好きの人には特におすすめです。
ぜひこの方法、試してみて下さい。